在庫推移チャート画面の右側にある品目詳細タブで「実績LTの加重平均」の情報が表示されます。
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実績LTの加重平均とは、集計期間の発注リードタイムを平均した値です。以下の計算式を用いています。
実績LTの加重平均= ( 受入日ごとのLT × 数量(Z030F.QTY) ÷ SUM( 数量(Z030F.QTY) ) ) + [←1回目の入荷] ( 受入日ごとのLT × 数量(Z030F.QTY) ÷ SUM( 数量(Z030F.QTY) ) ) + [←2回目の入荷] … ※数量(Z030F.QTY):入荷回ごとの受入数(H030F.RG_QTY)です。 ※SUM(数量(Z030F.QTY)):発注の合計数量(受入数の合計)です。 ※LTはリードタイムの略です。以下でも同様です。
受入日ごとのリードタイムは以下の式で求めます。
DATE_DIFF([伝票発行日], '0'(固定), [受入日], [AMPMF],[業者コード], '999999'(固定)) ※「DATE_DIFF」は2つの日付の間の日数を求める関数です。 ※「伝票発行日」は電脳工場の発注テーブル(H010F)の「PO_SLIP_ISSUE_DATE」から取得します。 ※「受入日」は電脳工場の受入テーブル(H030F)の「RG_DATE」から取得します。 ※「業者コード」は電脳工場の受入テーブル(H030F)の「SUPPLIER_CD」から取得します。 ※「AMPMF」は電脳工場の受入テーブル(H030F)の「AMPM_F」から取得します。 ※受入日ごとのリードタイムを計算する時、[伝票発行日]が空欄の場合や[受入日]と同日の場合は実績リードタイムを計算しません。 ※全ての発注データで[伝票発行日]が空欄の場合は、実績LTの加重平均が計算できないので、ハイフン(-)で表示されます。
計算例❶:発注が1回の場合
発注の合計数量(受入数の合計)= SUM( 数量(Z030F.QTY) ) = 7120 + 4160 + 4800 + 4800 = 20880
2016年2月25日のLT=DATE_DIFF('2016/01/21', '0', '2016/02/25', '0', '28001', '999999')= 24 2016年3月11日のLT=DATE_DIFF('2016/01/21', '0', '2016/03/11', '0', '28001', '999999')= 35 2016年3月16日のLT=DATE_DIFF('2016/01/21', '0', '2016/03/16', '0', '28001', '999999')= 38 2016年3月17日のLT=DATE_DIFF('2016/01/21', '0', '2016/03/17', '0', '28001', '999999')= 39
実績LTの加重平均 = (24 × 7120 ÷ 20880) + (35 × 4160 ÷ 20880) + (38 × 4800 ÷ 20880) + (39 × 4800 ÷ 20880) = 32.85823755 ≒32.9
計算例❷:発注が複数の場合
発注の合計数量(受入数の合計)= SUM( 数量(Z030F.QTY) ) = 2000 + 6000 + 8000 + 6160 = 22160
4758の2016年3月23日のLT=DATE_DIFF('2016/02/24', '0', '2016/03/23', '0', '28001', '999999')= 19 4759の2016年3月23日のLT=DATE_DIFF('2016/02/24', '0', '2016/03/23', '0', '28001', '999999')= 19 4759の2016年3月25日のLT=DATE_DIFF('2016/02/24', '0', '2016/03/25', '0', '28001', '999999')= 21 4759の2016年4月1日のLT=DATE_DIFF('2016/02/24', '0', '2016/04/01', '0', '28001', '999999')= 26
実績LTの加重平均 = (19 × 6000 ÷ 22160) + (19 × 2000 ÷ 22160) + (21 × 8000 ÷ 22160) + (26 × 6160 ÷ 22160) = 21.66787004 ≒ 21.7
この指標の使い方の例
外注管理
実績リードタイムと発注リードタイムとの乖離が、部署や仕入先、加工先がどれくらい希望通りに対応しているかの目安となります。わずかに実績リードタイム<発注リードタイムとなれば、数値の設定と発注先が適していることを確認することができます。逆に、発注リードタイムに対して極端に実績リードタイムが低いとすれば緊急の対応が頻発している可能性があります。