①ダッシュボード画面を表示させる
画面左側のサイドメニューにあるダッシュボードのアイコンをクリックすると、ダッシュボード画面が開きます。
下の図で赤枠で囲まれています。
②ダッシュボード画面から分かること
ダッシュボード画面を見ると、在庫締め処理をした現時点の「在庫評価合計額」と、在庫改善できる余地である「過剰傾向」を把握することができます。
「在庫評価合計額」や「過剰傾向」は当月の金額を表示しています。
❶在庫評価合計額 = 最終在庫締月のSUM(当月在庫金額) ※当月在庫金額は電脳工場の在庫累積テーブル(Z020F)の「CURMTH_STOCK_AMT」から取得します。 ※電脳工場の在庫累積テーブル(Z020F)に当月の「CURMTH_STOCK_AMT」が存在しない場合(在庫締処理をしていない月)は 直近前月の「CURMTH_STOCK_AMT」を参照します。 ※SUM(当月在庫金額)は電脳工場の品目マスター(M040M)にある全品目の(当月在庫金額)の合計値を表します。
以下の計算例をご参照ください。
集計期間は3年間(2020年01月から2023年01月まで)です。
電脳工場の品目マスター(M040M)に品目P001と品目P002があります。
品目区分 | 品目コード | 月 | 当月在庫金額 |
---|---|---|---|
1 | P001 | 2020/01 | 150 |
1 | P002 | 2020/01 | 750 |
2 | P002 | 2020/01 | 200 |
1 | P001 | 2020/02 | 750 |
1 | P002 | 2020/02 | 750 |
2 | P002 | 2020/02 | 150 |
… | … | … | … |
1 | P001 | 2022/01 | 100 |
1 | P002 | 2022/01 | 250 |
2 | P002 | 2022/01 | 100 |
… | … | … | … |
1 | P001 | 2022/11 | 150 |
1 | P002 | 2022/11 | 300 |
2 | P002 | 2022/11 | 50 |
1 | P001 | 2022/12 | 150 |
1 | P002 | 2022/12 | 300 |
2 | P002 | 2022/12 | 50 |
1 | P001 | 2023/01 | 750 |
1 | P002 | 2023/01 | 0 |
2 | P002 | 2023/01 | 30 |
2020/01の在庫評価額=2020/01のSUM(当月在庫金額)=P001の当月在庫金額+P002の当月在庫金額=150+750+200=1100
2020/02の在庫評価額=2020/02のSUM(当月在庫金額)=P001の当月在庫金額+P002の当月在庫金額=750+750+150=1650
2022/01の在庫評価額=2022/01のSUM(当月在庫金額)=P001の当月在庫金額+P002の当月在庫金額=100+250+100=450
2022/11の在庫評価額=2022/11のSUM(当月在庫金額)=P001の当月在庫金額+P002の当月在庫金額=150+300+50=500
2022/12の在庫評価額=2022/12のSUM(当月在庫金額)=P001の当月在庫金額+P002の当月在庫金額=150+300+50=500
2023/01の在庫評価額=2023/01のSUM(当月在庫金額)=P001の当月在庫金額+P002の当月在庫金額=750+0+30=780
最終在庫締月は2023年01月です。
❶在庫評価合計額=最終在庫締月ののSUM(当月在庫金額)=2023/01のSUM(当月在庫金額)=2023/01の在庫評価額=780
2023/01の在庫評価額を当月の在庫評価額とします。
前月の在庫評価額=2022/12の在庫評価額=500
前年同月の在庫評価額=2022/01の在庫評価額=450
❷過剰傾向(過剰傾向金額) = 当月の月別の在庫金額x当月の過剰割合 ※当月=最終在庫締月 ※当月の月別の在庫金額=最終在庫締月の全品目の(当月在庫金額)の合計 当月在庫金額は電脳工場の在庫累積テーブル(Z020F)の「CURMTH_STOCK_AMT」から取得します。 電脳工場の在庫累積テーブル(Z020F)に最終在庫締月の「CURMTH_STOCK_AMT」が存在しない場合 (在庫締処理をしていない月)は直近前月の「CURMTH_STOCK_AMT」を参照します。 ※当月の過剰割合=当月の過剰総数÷(当月の在庫総数+当月の不足総数) ※過剰割合の計算方法はこちらでご参照ください。
ダッシュボード画面に三つのメインエリア(在庫評価額推移、比較、過剰割合)があります。各エリアに表示されるグラフについて説明します。
※共通設定で選択した集計期間を基にグラフを構成しています。
2.1.在庫評価額推移
「在庫評価額推移」エリアでは、在庫評価額が月別およびカテゴリ別に表示されます。
各月の在庫評価額 = 各月のSUM(当月在庫金額) ※当月在庫金額は電脳工場の在庫累積テーブル(Z020F)の「CURMTH_STOCK_AMT」から取得します。 ※電脳工場の在庫累積テーブル(Z020F)に当月の「CURMTH_STOCK_AMT」が存在しない場合(在庫締処理をしていない月)は 直近前月の「CURMTH_STOCK_AMT」を参照します。 ※SUM(当月在庫金額)は電脳工場の品目マスター(M040M)にある全品目の(当月在庫金額)の合計値を表します。
各カテゴリの在庫評価額 = 各カテゴリに所属する全品目の在庫評価額の合計値
カテゴリが色で分類されて、一つの色にマウスホバーすると、ツールチップで「年月」「対象月の在庫評価額」「対象カテゴリ名」「対象カテゴリの在庫評価額」を確認することができます。
2.2.比較
「比較」エリアでは、集計期間、前月(または前年同月)、当月の3つの円グラフが表示されます。これらの円グラフにはカテゴリ別の在庫評価額の割合を示しています。
※円グラフの中心に在庫評価合計額が表示されます。集計期間の在庫評価合計額の計算例は以下の通りです。
集計期間は3カ月(2023/01~2023/03)である場合、最終在庫締日は2023年03月31日に、集計期間の月数は3になります。
二つの品目区分(item_div)₌ A と(item_div)₌ B があります。
年月度(fiscal_month) | 品目区分(item_div) | 当月在庫金額(curmth_stock_amt) |
---|---|---|
2023/01 | A | 100 |
2023/01 | B | 120 |
2023/02 | A | 50 |
2023/02 | B | 20 |
2023/03 | A | 30 |
2023/03 | B | 10 |
品目区分(item_div)Aの在庫金額平均
=(2023年01月の当月在庫金額+2023年02月の当月在庫金額+2023年03月の当月在庫金額)÷ 集計期間の月数
=(100+50+30)÷ 3
= 60
品目区分(item_div)Bの在庫金額平均
=(2023年01月の当月在庫金額+2023年02月の当月在庫金額+2023年03月の当月在庫金額)÷ 集計期間の月数
=(120+20+10)÷ 3
= 50
集計期間の在庫評価合計額=品目区分(item_div)Aの在庫金額平均+品目区分(item_div)Bの在庫金額平均=60+50=110
対象カテゴリの在庫評価額の割合 = 対象カテゴリの在庫評価額÷在庫評価合計額×100
カテゴリが色で分類されて、一つの色にマウスホバーすると、ツールチップで「対象カテゴリ名」「対象カテゴリの在庫評価の割合」「対象カテゴリの在庫評価額」を確認することができます。
2.3.過剰割合
「過剰割合」エリアでは、過剰割合がカテゴリ別およびレベル別(0~20%未満、20~40%未満、40~60%未満、60~80%未満、80~100%未満)に表示されます。
カテゴリが色で分類されて、一つの色にマウスホバーすると、ツールチップで「対象カテゴリ名」「対象カテゴリの品目数」を確認することができます。
③タブの切り替え
在庫評価額推移グラフの上に「品目区分」「管理区分」「分類1」~「分類6」8タブが表示されます。
タブをクリックすると、三つのエリアに表示されるグラフがタブに応じて変換されます。
「品目区分」「管理区分」「分類①~⑥」の情報は電脳工場の品目マスター保守画面で登録されます。
❶品目区分
電脳工場へ「品目(物)」の情報を登録するとき、品目コード と呼ばれる管理番号をつけて区別します。
ただし「品目」と一言でいっても、製品(商品)や材料(原料・部品)、製造途中の半製品など、段階によって様々な分類に分けられます。製品のなかでも、製造部署や販売方法によって管理グループが分かれていたり・・・。材料も、種類が多いと検索が大変です。
そこで、品目コードをグループ毎に括るのが 品目区分の役割です。
❷在庫管理区分(管理区分)
在庫管理区分は、『その品目を(電脳工場で)在庫管理するか?』という観点から指定します。
品目(製品・半製品・部材など)を登録する際に、必ず選択する区分です。
❸分類①~⑥
分類は品目分類をする為の分類コードです。
④区分と分類で絞り込み
ダッシュボード画面では特定の区分(または分類)だけで、在庫評価額がどれぐらい増減があるかを確認できます。
画面左上にあるプルダウンを操作することで、画面には選択した区分(または分類)のデータだけが表示されます。
下図では区分「2:食器」を選択しているため、画面に区分「2:食器」のデータだけが表示されています。