EX調達価格シミュレータの機能概要
EX調達価格シミュレータは、購入品 や 外注加工、社内加工費の価格変動により、製造コストや利益がどれほど変化するのか、という影響を事前にシミュレーションし、各自がアクションを起こす“気づき”を与えるサービスです。
Factory-ONE 電脳工場のデータ(受注残・計画残・生産計画・出荷実績)を元に、変動後の価格で製品ごとの製造コストと粗利額を算出します。
EX調達価格シミュレータには、以下のメイン機能があります。
1.シミュレーション設定・実行
Factory-ONE 電脳工場のデータをアップロードします。
その後、シミュレーション対象の購入品、外注加工、社内加工の予測単価を指定し、価格シミュレーションを実行します。

(画面をクリックすると拡大表示します)
2.分析グラフの表示
「得意先」または「分類」ごとに、月別の粗利差額TOP10が色別で表示されます。(任意でTOP11位~20位の表示も可能です)
調達価格の変動による影響が大きい(または小さい)得意先 及び 分類を瞬時に判別できます。

(画面をクリックすると拡大表示します)
3.品目別のシミュレーション結果表示
「品目別結果」タブでは、調達価格の変動により影響を受ける製品一覧が表示されます。
製品ごとに、製造コストがどれほど上がる(下がる)のか、粗利額がどれほど変化するのかを確認できます。

(画面をクリックすると拡大表示します)
4.企業物価指数の確認
「企業物価指数推移」画面では、企業物価指数をグラフで表示します。
自社で主に購入している品目の、一般的な価格動向を確認することができます。

(画面をクリックすると拡大表示します)
EX調達価格シミュレータのメリット
不安定な経済状況では、頻繁な価格変動が想定されます。
EX調達価格シミュレータでは、材料費や加工費の変動を仮定して 製造コストの変化をシミュレーションすることで、各部門のユーザーが製造コストの変化傾向を把握し、事前に評価できます。
製造コストの変化が大きい場合、他の部門とシミュレーション結果を共有することで改善策を検討できます。
ユーザーは以下の対策の検討や行動に移すことができます。

(画面をクリックすると拡大表示します)
例.購買部門
担当している調達品のコストが上がる・下がることにより、影響がどの程度出るのか瞬時に把握できます。
コストを抑えることが可能な取引先を模索するほか、コストを抑えるために、購入ロットを大きくするのか、頻度を減らすのか等々、対象品目を絞って購入方法を調整します。
影響範囲が大きい場合は、他部署への連絡(シミュレーション結果の共有)をすることで、より幅広い対策を取れるようになることが見込めます。
例.営業部門
粗利が悪化する製品や得意先が存在する場合、その影響の大小により 取引先との価格交渉の必要性を判断できます。
影響の少ない製品へ注力するなど販売計画を見直す必要がある場合、対象となる得意先情報は参考情報として重要です。
例.経営部門
購入品、外注契約、労務費管理など、各担当の部門から共有されたシミュレーション結果を通して、自社にどれくらいの影響が出るのか把握できます。
製造コストが上がる場合、販売価格を上げるように得意先との交渉を行います。
また、より利益が確保できそうな製品に注力するなど、今後の製造・販売の方向性を示すためにシミュレーション結果を検証します。