①個別設定画面
EX在庫シミュレータでは、監視品目として登録すれば品目ごとに「集計期間」「欠品許容率」「実績LTの加重平均」を設定することが可能であり、それらの設定値を元に安全在庫数や適正在庫数をシミュレーション参考値として算出することができます。
また、「基準月」を設定したり、「メモ」を残しておいたりすることも可能です。
「基準月」はどれくらい在庫評価額・在庫数が改善されているかを評価する際の基準となるものです。
「メモ」の記載例として、シミュレーションで設定したパラメーターの意図や、他のユーザーに共有したいこと、在庫改善目標、在庫改善アクションの進捗などが挙げられます。
個別設定には以下の手順に従ってください。
❶集計期間は「3ヶ月」「6ヶ月」「1年」「2年」「3年」から選択することができます。初期値は「3年」です。
❷欠品許容率は「0.1%」「1.0%」「3.0%」「5.0%」「10.0%」から選択することができます。初期値は「5.0%」です。
値を変更したとしても、「共通設定に戻す」を押せば、再び集計期間「3年」と欠品許容率「5.0%」に数値が変更されます。
❸実績LTの加重平均のチェックボックスをONにして、数値を入力します。
❹基準月のカレンダーアイコンをクリックして、日付を選択します。なお、直接に日付を入力することも可能です。
メモの欄に内容を入力します。
❺「登録」ボタンを押します。
「基準月」の範囲は、ユーザーが簡単に識別できるように、在庫推移チャート上で不透明黄色で表示されます。基準月の表示・非表示の切り替えは実績指標一覧で行います。
②指標の説明
「集計期間」の値は、 「発注回数」「出庫回数」「在庫回転平均(数量)」「在庫評価額平均」の値に影響します。
「欠品許容率」及び「実績LTの加重平均」の値は、「適正在庫数・安全在庫数」の値に影響しますので、
「適正在庫率・過剰在庫率・不足在庫率」の値にも影響します。
「発注回数」は集計期間の発注回数を表します。
電脳工場の発注テーブル(H010F)のレコード件数に等しいです。
※条件:
発注取消(PO_CANCEL_F)≠ON
発注取消(PO_CANCEL_F)はカウントしません。
「出庫回数」は集計期間の出庫回数を表します。
電脳工場の在庫受払テーブル(Z030F)のレコード件数に等しいです。
※条件:
受払K(INOUT_DIV)=2のみ
在管K(DATA_CLASS_CD)=21、22、24のみ
在庫締日(STOCK_CUTOFF_DATE)≠空欄
ただし、連続工程で同一受払SEQ(INOUT_SEQ)の同一品目の入出庫は除外します。
受払K=2は「出庫」です。
在管K=21は「出荷」、在管K=22は「出庫」、在管K=24は「工程実績」です。