この記事では、シミュレーション結果画面の表示設定で表示される各対象データの指標の計算式を説明します。
2.1.受注の指標
受注に関しての指標を計算するために、電脳工場の製番テーブルJ010Fからデータを取得します。
月の受注の現在粗利 = 月の(受注残金額 - 現在コスト)
月の受注の予測粗利 = 月の(受注残金額 - 予測コスト)
月の受注の粗利差額 = 月の(受注の予測粗利 - 受注の現在粗利)
※受注残数 = SUM(電脳工場の製番テーブルJ010Fの「SO_QTY」- 「TOTAL_SH_QTY」) ※受注残金額 = SUM(受注残数 ⅹ 電脳工場の製番テーブルJ010Fの「SO_UNITPRICE」) ※現在コスト = SUM(受注残数 ⅹ 現在製造単価) ※予測コスト = SUM(受注残数 ⅹ 予測製造単価)
2.2.生産計画の指標
生産計画に関しての指標を計算するために、電脳工場の生産計画テーブルY010Fからデータを取得します。
月の生産計画の現在粗利 = 月の(計画金額 - 現在コスト)
月の生産計画の予測粗利 ₌ 月の(計画金額 - 予測コスト)
月の生産計画の粗利差額 ₌ 月の(生産計画の予測粗利 - 生産計画の現在粗利)
※計画数 = SUM(電脳工場の生産計画テーブルY010Fの「PP_QTY」) ※計画金額 = SUM(計画数 ⅹ *単価) ※現在コスト = SUM(計画数 ⅹ 現在製造単価) ※予測コスト = SUM(計画数 ⅹ 予測製造単価)
*単価の取得について、内示のY010F(生産計画テーブル)に単価項目自体がないため、以下の優先順位で単価を取得します。
❶一番最新の出荷単価(出荷テーブルJ030Fの「SH_UNITPRICE」)を取得します。
A.出荷テーブルJ030Fの「ITEM_DIV」、「ITEM_CD」と一致するデータの内、J030Fの「DELIVERY_DATE」がMAXの明細を取
得します。
B.上記の内、J030Fの「SH_UNITPRICE」を取得します。
↓ ❶ < 0の場合
❷ 数量単価マスターM0T0M(各製品の単価情報)の内、一番小さい単価を取得します。
A.M0T0Mの「ITEM_DIV」、M0T0Mの「ITEM_CD」と一致します。
B.M0T0Mの「UNITPRICE_EFFECTIVE_DATE」 は本日の前日です。
※「UNITPRICE_EFFECTIVE_DATE」 はいつからこの単価が有効になる日付です。
C.M0T0Mの「INVALID_F(無効F)」 = “0” (この単価が無効か有効かを判断する。もう古い単価だったりすると無効F = “1”)
D.M0T0Mの「DATA_DIV」 = “1”(DATA_DIV = “1”が受注単価であり、DATA_DIV = “0” が仕入単価の情報が入っています)
E.A〜Dで取得された明細の中で、MIN(UNITPRICE)を単価とします。
↓ ❷ < 0の場合
❸ 品目マスターM040Mの販売単価を取得します。
A.M040Mの「ITEM_DIV」、M040Mの「ITEM_CD」 と一致します。
B.M040Mの「SA_UNITPRICE」を単価とします。
↓ ❸ < 0の場合
単価 = 0とします。
2.3.計画製番の指標
計画製番に関しての指標を計算するために、電脳工場の製番テーブルJ010F(ARRANGE_DIV₌”1″)からデータを取得します。
月の計画製番の現在粗利 = 月の(計画残金額 - 現在コスト)
月の計画製番の予測粗利 ₌ 月の(計画残金額 - 予測コスト)
月の計画製番の粗利差額 ₌ 月の(計画製番の予測粗利 - 計画製番の現在粗利)
※計画残数 = SUM(製番テーブルJ010Fの「SO_QTY」 - 「TOTAL_PROD_QTY」) ※計画残金額 = SUM(計画残数 ⅹ *単価) ※現在コスト = SUM(計画残数 ⅹ 現在製造単価) ※予測コスト = SUM(計画残数 ⅹ 予測製造単価)
計画製番の*単価の取得は生産計画の*単価の取得と同じです。
2.4.製造計画の指標
製造計画は「計画製番」と「生産計画」、両方の対象データを含みます。
月の製造計画の現在粗利 = 月の(計画金額 - 現在コスト)
月の製造計画の予測粗利 ₌ 月の(計画金額 - 予測コスト)
月の製造計画の粗利差額 ₌ 月の(製造計画の予測粗利 - 製造計画の現在粗利)
※製造単価の計画数 = SUM(生産計画の計画数 + 計画製番の計画残数) = SUM(Y010Fの「PP_QTY」 + J010Fの「SO_QTY - TOTAL_PROD_QTY」) ※計画金額 = SUM(計画数 ⅹ *単価) ※現在コスト = SUM(計画数 ⅹ 現在製造単価) ※予測コスト = SUM(計画数 ⅹ 予測製造単価)
※製造計画の*単価の取得は生産計画の*単価の取得と同じです。
2.5.出荷実績の指標
出荷実績に関しての指標を計算するために、電脳工場の出荷テーブルJ030Fからデータを取得し、以下の条件を適用します。
• 出荷テーブルJ030Fの「SH_DIV」₌ 11
•「SH_QTY」> 0 and 「SH_UNITPRICE」>= 0 and 「SH_AMT」>= 0
• 各月別の基準は出荷テーブルJ030Fの「SH_DATE」とします。
月の出荷実績の現在粗利 = 月の(出荷金額 - 現在コスト)
月の出荷実績の予測粗利 ₌ 月の(出荷金額 - 予測コスト)
月の出荷実績の粗利差額 ₌ 月の(出荷実績の予測粗利 - 出荷実績の現在粗利)
※出荷数 = SUM(出荷テーブルJ030Fの「SH_QTY」) ※出荷金額 = SUM(出荷テーブルJ030Fの「SH_AMT」) ※現在コスト = SUM(出荷数 ⅹ 現在製造単価) ※予測コスト = SUM(出荷数 ⅹ 予測製造単価)