各対象データの違い

シミュレーション結果画面の表示設定で5つの対象データ(受注、製造計画、計画製番、生産計画、出荷実績)から一つを選択することができます。
対象データを変更すると、「各月の現在粗利」「各月の予測粗利」「各月の粗利差額」「総合計」の数値が変わります。
この記事ではそれらの5つの対象データと指標の計算式を説明します。

①指標の意味

各月の現在粗利
現在製造単価で製品を作る場合に、月に得られる粗利額です。
※現在製造単価は電脳工場で算出された一つの製品にかかる製造単価です。
 現在の製造単価の計算方法についてはこちらをご参照ください。

各月の予測粗利
予測製造単価で製品を作る場合に、月に取られる粗利額です。
※予測製造単価は「購入品」「外注加工」「社内加工」の単価が変更された後に一つの製品の製造にかかる費用のことを指します。
 予測製造単価の計算方法についてはこちらをご参照ください。

粗利差額
予測粗利と現在粗利の差額です。

総合計
現在粗利の総合計は対象期間の全月の現在粗利の合計です。
予測粗利の総合計は対象期間の全月の予測粗利の合計です。
粗利差額の総合計は対象期間の全月の粗利差額の合計です。

シミュレーション結果一覧ですべての指標を表示するには、「詳細を表示」のチェックボックスにチェックを入れてください。
下図で赤枠で囲まれている部分です。



②各対象データの説明

2.1.受注とは?

受注は得意先からのオーダーが確定している情報です。
1回の受注で1品目を登録する場合、「どこから」「なにを」「いくつ」「いくら」「いつまでに」など注文データは電脳工場の受注製番入力画面で登録されます。




1回の受注で複数品目を登録する場合、注文データは電脳工場の受注明細入力画面で登録されます。

受注の粗利は以下の計算式で算出されます。

月の受注の現在粗利 = 月の(受注残金額 -  現在コスト)
月の受注の予測粗利 = 月の(受注残金額 - 予測コスト)
月の受注の粗利差額 =  月の(受注の予測粗利 -  受注の現在粗利) 
※受注残数  = 受注数 - 出荷完了の受注数
※受注残金額 = 受注残数 ⅹ 受注単価
※現在コスト = 受注残数 ⅹ 現在製造単価 
※予測コスト = 受注残数 ⅹ 予測製造単価
2.2.生産計画とは?

生産計画は品目ごとに、在庫の推移(予定)を確認しながら、生産計画数を調整して作成されます。
生産計画のデータは電脳工場の生産計画入力(数量調整)で登録されます。
・ 品目ごとに、在庫の推移(予定)を確認しながら、生産計画数を調整します。
・ 【今回計画】に計画数を入力し、生産計画を作成します。
・ 受注数と、[生産計画入力]または[生産計画作成処理]で作成した計画数をもとに、「いつ」「いくつ」必要かを一覧で確認し、調整できます。

生産計画の粗利は以下の計算式で算出されます。

月の生産計画の現在粗利 = 月の(計画金額 - 現在コスト)
月の生産計画の予測粗利 = 月の(計画金額 -  予測コスト)
月の生産計画の粗利差額 = 月の(生産計画の予測粗利 - 生産計画の現在粗利)
※計画金額  = 計画数 ⅹ 単価
※現在コスト = 計画数 ⅹ 現在製造単価
※予測コスト = 計画数 ⅹ 予測製造単価
2.3.計画製番とは?

計画製番の粗利は製造の計画です。
計画データは電脳工場の計画製番入力画面で登録されます。

計画製番は以下の計算式で算出されます。

月の計画製番の現在粗利 = 月の(計画残金額 - 現在コスト)
月の計画製番の予測粗利 = 月の(計画残金額 -  予測コスト)
月の計画製番の粗利差額 = 月の(計画製番の予測粗利 - 計画製番の現在粗利)
※計画残数  = 計画数 - 出荷完了の計画数
※計画残金額 = 計画残数 ⅹ 計画単価
※現在コスト = 計画残数 ⅹ 現在製造単価
※予測コスト = 計画残数 ⅹ 予測製造単価
2.4.製造計画

製造計画は「計画製番」と「生産計画」、両方の対象データを含みます。
製造計画の粗利は以下の計算式で算出されます。

月の製造計画の現在粗利 = 月の(計画金額 - 現在コスト)
月の製造計画の予測粗利 = 月の(計画金額 -  予測コスト)
月の製造計画の粗利差額 = 月の(製造単価の予測粗利 - 製造単価の現在粗利)
※製造単価の計画数 = 生産計画の計画数 + 計画製番の計画残数
※計画金額  = 製造単価の計画数 ⅹ 単価
※現在コスト = 製造単価の計画数 ⅹ 現在製造単価
※予測コスト = 製造単価の計画数 ⅹ 予測製造単価

※計画の*単価の取得は生産計画の*単価の取得と同じです。

2.5.出荷実績とは

受注オーダに対して、指定された納入日に間に合うように製品を出荷した事実を表現することができます。
「どこへ」「なにを」「いくつ」「いくら」「いつ」「いつまでに」など出荷データは電脳工場の出荷実績入力画面で登録されます。

出荷実績の粗利は以下の計算式で算出されます。

月の出荷実績の現在粗利 = 月の(出荷金額 - 現在コスト)
月の出荷実績の予測粗利 = 月の(出荷金額 -  予測コスト)
月の出荷実績の粗利差額 = 月の(出荷実績の予測粗利 - 出荷実績の現在粗利)
※現在コスト = 出荷数 ⅹ 現在製造単価
※予測コスト = 出荷数 ⅹ 予測製造単価