RPA最前線!対話でロボットを操作する「RPAチャットボットとは?」

RPA最前線!対話でロボットを操作する「RPAチャットボットとは?」

労働人口が減少する日本の切り札として期待されているRPAですが、他の技術と組み合わせることでさらに活用できます。例えば、OCRと組み合わせればアナログデータを読み取って、その後のPC操作を自動化することができます。また、IoTデータをきっかけにしてRPAでPCの操作を行わせることも可能です。今回は、RPAとチャットボットを組み合わせた近未来のソリューションを紹介します。
 RPAそのものについては、下記の記事をご覧ください。

最近話題のRPAとは何か?何ができるのか?

 

対話でソフトウェアロボットを操作する「RPAチャットボット」とは?

 RPAチャットボットというのは、人間が行うPC作業を自動化するRPA(Robotic Process Automation)と、対話をロボットで自動化するチャットボットを組み合わせた仕組みを指します。要するに、「テキストや声」をきっかけにしてソフトウェアロボット(RPA)を動かすことができる仕組みです。例えば、「残業申請」とテキストを送ると、ロボットが勤怠管理システムから今月の残業時間を取得し、承認者に対して「今月の残業時間が○○を越えていますが、承認しますか?」というメッセージを送ったりすることができるようになります。
 また、RPAの導入に際しては、簡単に扱えるかどうかが重要になるとの意見もあります(日経xTECH 「RPAが第2フェーズへ、AIと組み合わせた新サービスの実力は?」)。チャットでRPAが操作できるようになれば、ユーザーがより簡単にRPAが使えるようになり、RPAのさらなる普及が期待できます。

 

業務領域への音声入力が普及しつつある

 RPAとチャットボットが組み合わさると大きな力を発揮しそうです。現時点では、チャットや音声入力が業務に十分に取り入れられていないように感じますが、徐々に業務に音声入力を取り入れる例が出てきています。
 愛知県で金属の加工を行う旭鉄工では、設備の稼働状況や設備の停止理由を音声入力やボタン操作で登録できるようにしており、両手がふさがっていても簡単に情報の登録ができるようになっています(ニュースイッチ 「中小製造業で先進的な旭鉄工、音声・ボタン入力でAI生産管理」)。また、大和総研では営業記録の入力を音声で行う仕組みを開発し、営業員の情報登録の効率化を図っています(IT media 「大和総研がAI音声認識システムを開発 CRMへの営業記録を音声入力で効率化」)。他には、スマートスピーカーと連携させ、kintoneへの情報登録を音声で行う方法なども公開されています(ASCII.jp 「“声”で操作できる業務アプリを作ろう、kintoneとスマートスピーカーを連携」)。kintoneは別の記事でも紹介したように、基幹業務との相性も良いので、様々な場面で音声入力の活用が期待できそうです。

製造業のkintone活用事例4選!


 業務領域への音声入力が普及すれば、チャットで操作できるRPAが普及する追い風となるでしょう。

 

RPAチャットボットの将来性

 RPAの自動化のレベルは大きく3つに分かれていると言われており、現時点で技術的に実現可能な範囲で最も自動化できる領域が広いクラス3だと、業務プロセスの分析や改善、意思決定までを自動化する「高度な自動化」ができると定義されています(総務省ホームページ 「RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上)」
 このクラス3のRPAとチャットボット、そこに音声入力が加われば、まさに人間の従業員に指示を出すような形で、ソフトウェアロボットが作業を行うようになるかもしれません。例えば、「あれやっといて」と指示を出すだけで、いつもの業務を行ってくれるようになるでしょう。音声認識やチャットボットの技術は現時点でも実用可能なレベルです。RPAに組み込まれるAIがある水準に到達すれば、このようなRPAチャットボットが実現されます。ソフトウェアロボットが人間のように作業をこなす未来は意外にすぐそこかもしれません。RPAの導入を検討される際には、チャットや音声での操作ができる機能があるか、あるいは、今後の開発計画に含まれているか、という点も一つの判断基準にしてみてはいかがでしょうか。

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