平成29年度補正予算「ものづくり補助金」の注目ポイント!

平成29年度補正予算「ものづくり補助金」の注目ポイント!

 12月22日に平成30年度予算案等が閣議決定され、平成29年度の補正予算として、ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業、いわゆる「ものづくり補助金」に対して、1,000億円の予算が計上されることが決まりました(経済産業省ホームページ「経済産業省関係 平成 30 年度当初予算案及び 平成 29 年度補正予算案の概要」)。平成28年度補正予算では約763億円に縮小していた同補助金ですが、2年ぶりの1,000億円台となります。

 

 平成30年度補正&平成31年度当初予算案「ものづくり補助金」に関しては下記の記事にまとめてあります。

平成30年度補正&平成31年度当初予算案「ものづくり補助金」の注目ポイント!


 
 

2次公募開始!
8月3日(金)から2次公募が開始しました!応募の締め切りが9月10日(月)と短い期間ですが、しっかり準備して臨みましょう!
応募要領はこちら「平成29年度補正「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」の二次公募について (2018.8.3 全国中央会)」をご参照ください。

 

ものづくり補助金とは?

 ものづくり補助金とは、平成29年度補正予算案の概要によると、

「第4次産業革命への対応も視野に、専門家の指導・支援の活用を含め、革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を補助」

するための事業だと説明されています。要するに、中小企業・小規模事業者が新しい取り組みを行うときに、その取り組みを後押しする事業だといえます。また、同補助金を受けていることで税制優遇などを受けられる制度「ものづくり補助金申請企業は必見!SBIR制度( 中小企業技術革新制度 )とは?」も存在します。今回のコラムでは、平成29年度の補正予算で組み入れられた補助金についてのポイントを説明していきたいと思います!

 

”つながる”ことが重要

 12月15日付けの日刊工業新聞によると、今回の補助金では、新たな類型として複数の中小企業が連携する「企業間データ活用型」が新設されます。本類型では、連携企業1社ごとに補助金が200万円上乗せされます。別のコラム「日本版インダストリー4.0『コネクテッド インダストリーズ』は中小企業が主役?」でも取り上げたように、今回のものづくり補助金でも”つながる”ことに焦点が当てられているようです。政府として、『コネクテッド インダストリーズ』を推進していく強い意志が見られます。

 企業間データ活用型についてはこちら「ものづくり補助金の新類型「企業間データ活用型」について!」をご参照ください。

 

IT導入へも支援拡大

 ものづくり補助金と同じタイミングで、中小規模の事業者がIT導入やクラウドサービスを導入する際に補助金を支給する「サービス等生産性向上IT導入支援事業」にも、500億円が計上されることが発表されました。昨年も申請の多かった同補助金ですが、今年は予算規模が昨年の5倍にもなっています。政府として、ITを導入することで中小・小規模事業者の収益拡大を図っていこうという姿勢がうかがえます。

IT導入補助金については下記の記事にまとめてあります。

IT導入補助金の活用で「働き方改革」を実現!

 

1次公募の採択結果は?

 1次公募の採択結果が明らかになりました。6月29日の日刊工業新聞「ものづくり補助金1次採択、55%増9518件 来月2次公募」によると、1次公募の採択数は、9518件となり、昨年度(平成28年度補正予算)比で55%増となったようです。採択倍率も1.8倍となり、昨年度の2.5倍より大幅に倍率が下がり、多くの中小企業にチャンスが与えられるという結果になりました。

 また、1次公募で不採択だった事業者も、申請内容を改善すれば2次公募に応募することが可能なので、是非チャレンジしてみてください。

 

2次公募開始!採択率はどうなる?

 8月3日に2次公募が開始されましたが、競争率はどれくらいになるでしょうか?
 直近で2次公募まで実施されたのは、平成27年度補正予算の「ものづくり補助金」です。今回のもの補助の1次公募では約9500件が採択されましたが、これは1020億円の予算がついていた、平成27年度補正予算の「ものづくり補助金」と比較すると約2200件も1次公募で多く採択されていることになります。もちろん、各申請の予算額や、辞退の比率にもよりますが、2次公募にはあまり大きな予算は残されていないと考えられます。ですので、よりきちんとした対策が求められるでしょう。

 

情報収集をして、すばやく行動することが重要!

 今回の「ものづくり補助金」ではこのように大きく予算が増え、さらに「サービス等生産性向上IT導入支援事業」にも大きな予算がついています。この流れは安倍政権が掲げる「生産性革命の実現」に向け、中小・小規模事業者への支援を拡充する考えの表れと思われます。
景気や世の中の動向は変わることもあります。今のこの大きな流れにしっかりと乗り、自社の長期的な戦略につなげていくのが良いと思います。昨年度のものづくり補助金の補正予算では、15547件の申請に対して6157件が採択されました。平成29年度補正予算ではさらに申請数が増えることが予想されますので、早めに情報収集を行い、申請する内容をしっかりと固めておく必要があります。平成29年度補正予算の公募は、平成30年2月中にスタートするようです。逆算して、しっかりと準備をしていきましょう!

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