製造現場での『kintone』利用例~基幹システム連携~

製造現場での『kintone』利用例~基幹システム連携~

コラム「製造業のkintone活用事例4選!」では、kintoneを基幹システムとして使用する事例を主に紹介しました。また、既に基幹システムを導入されている企業様向けにコラム「『kintone×基幹システム』連携メリットと実現方法」でkintoneと基幹システムを連携させ、営業部門が基幹システムの顧客情報や在庫を確認しながらkintoneに案件情報を登録し、基幹システムにデータを戻すといった例を紹介しました。
 前回は、基幹システムを連携させたkintoneを営業部門で活用する利用例にフォーカスしましたが、今回はkintoneを製造現場で活用する事例を紹介します。kintoneに関しては、こちらの記事をご覧ください!

製造業のkintone活用事例4選!


検査外注先との情報共有にkintoneを活用

 今回紹介するのは、外注先との情報共有にkintoneを利用した事例です。

 kintone導入前

 自社で製造した製品の検査を外注先に依頼。依頼時には生産管理システムのデータをExcelに出力、加工、メールに添付し、手作業で情報共有を行っていた。その際に情報共有が正確に行われず、検査対象の製品が到着せずに電話やFAXでやり取りするなど情報共有に時間がかかった。


 kintone導入後

 生産管理システムからkintoneにデータを連携させた。
連携するデータは検査の依頼予定、生産実績、QRコードから得られたトラックの積み込み、荷下ろし、仕掛かり在庫等。
 生産管理システムでデータを更新するとkintone側に同期をとる仕組みのため、情報共有が徹底され、データ作成の手間と確認の電話等に係る時間を削減できた。

出典:週刊アスキー「製造現場と外注先との情報共有をkintoneで『ご安全に』」2018年05月07日


外注先だけでなく、基幹システムと連携したkintoneを社内で活用するシーンも

 今回は外注での検査依頼にkintoneを活用した事例ですが、その他の製造段階でも作業指示等をkintoneに連携させて情報を共有することができます。危険物を取り扱うため爆発の危険性がある場合や、コードの設置が難しい場合といった、設備上PCが置けないときに、kintoneを活用してタブレットで基幹システムのデータを確認することができます。他にも作業時に厳格な温度管理が必要な場合に、生産管理システムと温度のIoT機器からの情報をまとめてkintoneで閲覧するといった複数システムの情報を閲覧するケースも利用可能です。


kintoneと基幹システムを双方向に連携させる場合

 また、今回の事例では基幹システムからkintoneへの一方方向でデータを連携させていますが、基幹システムによってはkintoneで入力・編集したデータを基幹システムに戻すことも可能です。
 例えば、生産管理システムから製造指示をkintoneに連携させ、製造にかかった時間や使用した材料を生産実績や日報としてkintoneに入力します。kintone に入力した結果を生産管理システムの生産実績に反映させ、在庫の管理や原価の管理に役立てるといったことが可能になります。


 基幹システムの仕様にもよりますが、kintoneと基幹システムを連携させることで、製造現場でkintoneを活用するメリットが増大します。kintone に関して詳しく知りたい方、kintoneと基幹システムの連携を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。



Share this...
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn