2016年頃から話題になったチャットボットはご存知でしょうか。今回はチャットボットとkintoneを連携させるメリットや、チャットボットを簡単に作成するツールをご紹介します。
チャットボットとは、「チャット」と「ボット」を組み合わせた言葉です。「チャット」は対話のことで、LINEやfacebookメッセンジャーなどのサービスが挙げられます。「ボット」は「ロボット」の略で、人があらかじめ作成した処理を自動的に実行するプログラムのことです。つまり、チャットボットは対話を自動的に行うプログラムのことです。テキストだけでなく、音声をきっかけに対話をすることもチャットボットに含まれます。
チャットボットには、事前に会話内容を予測してプログラミングすることで会話を成立させる「プログラム型」や、入力された文章に対して確率的に計算して返信内容を自動生成する「機械学習型」といった種類に分類されます。今回はプログラム型のチャットボットを中心に紹介します。
参考:AI研究所AI研究BLOG「チャットボットとは」
チャットボットを作成するためには大別すると下記のような構成が必要です。
① ユーザーがボットに話しかけたり、ボットから応答するチャットツール(LINEなど)
② ボットの本体となるロジックをもったプログラム
③ ボットが情報を検索するDBやグループウェア(kintone)
チャットボットを活用すると、kintone上に作ったアプリのデータ検索や登録、更新といった操作をチャット上ですることが可能になります。例えば、kintone上で管理している顧客情報をLINEで操作する場合、LINE上に入力したキーワードをもとにkintoneから顧客情報を検索してLINEに表示させます。また、LINEに新規顧客の情報を入力していくことでkintoneに顧客情報を登録することができます。
チャットボットを活用することには、下記のようなメリットがあります。
・kintoneへの入力や検索の操作を難しいと感じる人に向けた操作の簡略化
・ボットを招待しているチャットで議論した決定内容をkintoneへ入力
・スマートスピーカーを利用し、手が使えない作業現場での音声操作
・kintoneユーザー数の節約(活用方法によります)
下記記事で実際にチャットボットを作成し、kintoneの案件管理アプリをチャットから操作する流れを紹介しています。
キンスキ.com『【kintone×チャット】案件管理をチャットから操作! bot連携を体験してみた』
チャットボットを作成するツールはたくさんあります。プログラミングをほとんどしなくてもチャットボットの作成が可能なものや、無料で作成できるものもいくつかあります。詳しくは下記にまとめられているのでご確認ください。
kintone hive online『チャットボット開発ツール比べをしてみた!』
kintoneとスマートスピーカー「GoogleHome」と連携させた例も存在します。
cybozu developer network『Google Home連携でタスク登録 & 確認をしてみよう!』
また、株式会社ジョイゾー様がリリースしたチャットボット作成サービス「Joboco」は、LINE WORKS上でkintoneを操作できるチャットボットをノンプログラミングで簡単に作成できるサービスです。「登録」や「検索」といった単語とあらかじめ指定したアプリの「呼び出し名」を入力することでボットを起動させることが可能です。
β版無料申込はこちらから
※コラム掲載日:2018/10/22時点、Jobocoはβ版で公開されています。
以上のように、さまざまなツールが登場し、kintoneと連携できるチャットボットを簡単に作成することが可能です。
kintoneのチャットボット連携に興味がある方は、トライアルしてみてはいかがでしょうか。